天6・都島の皮膚科・形成外科

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ボトックス BOTOX

ボトックスについて
ボトックスはボツリヌストキシンを基にした製品で、アメリカのアラガン社によって開発されたものです。この製剤はもともとボツリヌス菌が産生する毒素から作られており、米国では2002年にFDAにより表情じわの治療薬として承認されました。日本国内では2009年に厚生労働省の承認を受け、ボツリヌストキシン製剤として唯一保険適応が部分的に認められています。
ボトックス注射は美容医療分野で広く用いられる治療法ですが、その名前は製品名に由来しています。この製品は多くの後発品と比較され、先発品としての位置づけを持っています。治療効果は永続的ではなく、繰り返し施術が必要です。そのため、コストが気になる方々には、リズトックス®、ボツラックス®、ナボタ®のような韓国製の後発品が推奨されることがあります。
ボトックスという言葉は一般名詞化しており、その実績と認知度は非常に高くなっています。しかし、類似の効果を持つ他社の製品も多く存在し、それぞれが特定のニーズに応じて選ばれています。ボトックス注射の主な適応は美容医療の領域に留まらず、過度の発汗症治療や筋緊張症治療など、医療的な使用も広がっています。

ボトックスの作用機序について
ボツリヌストキシン、一般にボトックスとして知られるものは、ボツリヌス菌が産生する非常に強力な毒素です。この毒素はAからGまでの7種類に分類され、その中のA型は自然界で最も強力な毒素の一つで、わずか1gで約1,000万人の命を奪う可能性があります。しかし、医療や美容目的で使用される際は、非常に少量が用いられるため、安全性は高く保たれています。
ボツリヌストキシンの主な作用機序は、神経筋接合部におけるアセチルコリンの放出を阻害することです。アセチルコリンは筋肉の収縮を誘発する重要な神経伝達物質であり、この放出が妨げられると、筋肉は適切な信号を受け取れず動かすことができなくなります。これが、筋肉の過剰な収縮や緊張を和らげ、しわの形成を防ぐために利用されます。
ボトックスの応用は美容医療に留まらず、過剰な筋肉の緊張や痙攣を緩和する医療用途にも広がっています。例えば、過剰な汗を抑える治療や、慢性的な筋肉の痛みを和らげる治療などにも用いられます。最近の研究では、ボトックスが神経系の他の機能にも影響を及ぼす可能性が示唆されており、新しい治療法の開発に向けたさらなる研究が期待されています。
このように、ボツリヌストキシンの神経筋接合部でのアクションを利用することによって、目的とする筋肉を選択的に麻痺させることが可能となり、多くの治療的な利益をもたらしています。

ボトックスの治療適応
ボトックス注射(ボツリヌストキシン)は、多様な治療効果が期待できる医療技術です。主な適応としては、以下の通りです。

  • 表情シワの解消: 表情筋に注射を施すことで、目を大きく開けたときの額の横シワ、無意識のうちにできる眉間のシワ、笑ったときの目尻のシワなど、顔にできるシワの予防と改善が期待できます。
  • エラの改善と小顔効果: 咬筋が過剰に発達している場合(例えば、咀嚼時の強い咬合や無意識の歯ぎしりが原因で)、ボトックスを咬筋に注射することで咬む力を低下させ、咬筋のサイズを小さくし、小顔効果を得ることが可能です。
  • 口角挙上効果: 口角を形成する筋肉の中で、下方に引っ張る力が強い場合、ボトックスを注射してこれを弛緩させることで、口角が自然と上向きになり、魅力的な口元を作ることができます。
  • ガミースマイルの改善: 笑ったときに上の歯茎が過剰に露出するガミースマイルは、上唇を持ち上げる筋肉にボトックスを注射することで改善されることがあります。
  • リフトアップ効果: 首の広頚筋にボトックスを注射することで、顔のたるみや首のシワが改善され、シャープなフェイスラインが期待できます。
  • 多汗症の改善: ボトックスは汗腺の働きを抑制するため、多汗症に悩む人々には脇や手のひら、額などに注射することで汗の分泌を減少させる効果があります。
  • アーモンドアイ形成: 眼輪筋にボトックスを注射することで、下瞼の動きを抑制し、たれ目が形成され、目が大きく見える効果が期待できます。

新しい知見としては、ボトックスが神経痛の緩和やうつ病の治療にも効果があるという研究が進んでいます。これにより、ボトックスの応用範囲は今後さらに広がる可能性があります。このように、ボトックスは美容だけでなく、多くの医療分野でその価値が認められています。

ボトックス注射のダウンタイムについて
ボトックス注射のダウンタイムについては、通常非常に軽微であり、日常生活にすぐに戻ることができるのが一般的です。ただし、以下の点に注意することが推奨されます。

  • 注射直後の腫れや赤み: ボトックス注射後、注射部位に一時的な腫れや赤みが生じることがありますが、これは数時間から1日程度で自然に解消されることが一般的です。
  • 内出血の可能性: 注射部位に内出血が発生することもありますが、これも通常数日で自然に消えます。内出血を最小限に抑えるためには、治療前後のアルコール摂取を避け、血液を薄くする薬やサプリメント(例:アスピリン、ビタミンE)の使用を控えることが勧められます。
  • 筋肉の感覚: 注射後、筋肉の軽い硬直感や違和感を感じることがありますが、これも通常は一時的なものです。
  • 日常活動への影響は少ない: ダウンタイム中も重労働や激しい運動を避けることを除けば、ほとんどの日常活動は問題なく行うことができます。ただし、注射後24時間は激しい運動やホットヨガ、サウナなどは避けることが推奨されます。これはボツリヌストキシンが適切に局所に作用するため、広がりを防ぐためです。
  • 体位の管理: 注射後数時間は、注射した部位が下に来ないように注意が必要です。仰向けになることを避け、頭を低くするような体位も推奨されません。

中和抗体の影響
・効果の低下: 中和抗体が存在すると、ボトックスの効果が徐々に減少し、同じ量のボトックスでは以前ほどの効果が得られなくなります。
・用量の増加: 効果を維持しようとすると、より多くのボトックスが必要になることがありますが、これはさらなる抗体産生を刺激する可能性があります。
・治療間隔: 一部の研究では、治療間隔を長くすることで抗体産生のリスクを低減できることが示されています。頻繁な注射は抗体産生を促進する可能性があるためです。
中和抗体の対策
治療の頻度と量の管理: 適切な間隔をあけ、必要最小限の用量を使用することが推奨されます。
異なるボツリヌストキシン製剤への変更: 一部の患者では、抗体のタイプによっては異なるタイプのボツリヌストキシン製剤に切り替えることで改善が見られることがあります。
免疫反応の監視: 治療効果の変化を注意深く監視し、効果の低下が見られた場合には対策を講じることが重要です。
ボトックス治療における中和抗体の問題は一部の患者に限られる現象ですが、治療の効果を最大化し続けるためには、これを適切に理解し管理することが必要です。

治療の流れ
ボトックス注射治療の流れは、患者のニーズと治療目的によって少し異なる場合がありますが、一般的なプロセスは以下のように進みます。

  1. 初診・カウンセリング
    • 目的の確認: 患者がボトックス治療を受ける目的を明確にします。例えば、しわの改善、顔のリフトアップ、多汗症の治療など。
    • 医療歴の確認: アレルギー歴、既往症、現在服用中の薬剤など、患者の医療背景について詳しく聞きます。
    • 治療計画の立案: 治療の範囲、注射のポイント、使用するボトックスの量を決定します。
  2. 治療前の準備
    • 顔の清潔: 治療部位の肌を清潔にし、消毒を行います。
    • 局所麻酔: 必要に応じて、局所麻酔クリームを塗布することで、注射時の痛みを軽減します。
    • マーキング:注射する部位にマーカーで印をつけることがあります。
  3. ボトックス注射
    • 注射: 専門の医師が予め決定されたポイントに対してボトックスを注射します。注射は数分で完了し、通常は複数の箇所に注射が行われます。
  4. 治療後の注意
    • 直後のケア: 注射後すぐにアイスパックで冷やすことが推奨される場合があります。これは腫れや内出血を最小限に抑えるためです。
    • 活動の制限: 注射後の数時間は激しい運動や重労働を避けるよう指示されることが一般的です。また、顔を下に向けることやマッサージは避けるように言われることがあります。
  5. フォローアップ
    • 経過観察: 注射後数日から1週間で医師によるフォローアップが行われることもあります。効果の確認や、副作用の有無をチェックします。
    • 追加治療: 効果に不満がある場合や、さらなる改善が必要な場合は追加の治療が行われることがあります。
  6. 継続的な治療
    • 継続的な管理: ボトックスの効果は一時的です(通常3〜6ヶ月続く)。効果が薄れてきた場合は、継続的な治療が必要になることがあります。
ボトックス(ボツリヌストキシン)治療に関する同意書 

アラガン社製、韓国製共通



<成分について>

本薬剤は、ボツリヌス菌がつくり出すA型ボツリヌストキシンという天然のタンパク質を有効成分とする薬です。ボツリヌス菌を注射するわけでは ありませんので、ボツリヌス菌に感染するといった危険性はありません。このタンパク質のごく少量を眼の筋肉に注射すると、その筋肉が緩み、緊張や痙攣がおさまることから、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣などを治療する医薬品としても利用されています。



<効果について>

本薬剤の効果は、2、3日~2週間で現れ、通常3~4ヵ月持続します。時間が経つにつれて徐々に効果が消失し神経の働きが回復してくるため、注射前の状態が再び現れてきます。この場合、ボトックスを再投与することによって同様の効果が現れます。

本薬剤はタンパク質が主成分であるため、治療を続けていくうちに、体内にごくまれに抗体がつくられ、効果が減弱する可能性があります。



<副作用について>

眼の周囲に注射後、まぶたが閉じにくくなる、目が乾いたように感じられる、あるいは反対に目が開けにくくなるなどの副作用が起こることが あります。薬が効きすぎた場合に起こる副作用で、数週間でほとんどが回復しますが、目が閉じにくい場合、目の乾燥によって角膜や結膜が 傷つくことを防ぐため、点眼薬などで処置することがあります。



<注意事項>

全身性の筋肉の脱力などの病気(例えば、重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、筋萎縮性側索硬化症など)がある場合は、これらの 病気を悪くすることがありますので使用できません。

妊娠中および授乳中の方は使用できません。また、妊娠する可能性のある方は、 ボトックスの投与中および最終投与後の2回の月経を経るまでは避妊するようにして下さい。

男性は、ボトックス投与中および最終投与後の少なくとも3ヵ月は避妊するようにして下さい。

この薬を以前に使用し、発疹などのアレルギーを経験したことがある場合や、アレルギー体質の方には、実施できません。

使用中の薬剤は市販薬も含め主治医に申し出て下さい。特に、アミノグリコシド系の抗生物質、パーキンソン病の治療薬、筋弛緩薬、精神安定剤、他のボツリヌストキシンなどの投与を受けている方は、主治医に申し出て、指示に従って下さい。

喘息などの慢性的な呼吸器の病気がある方、重度の筋力低下のある方、筋肉の萎縮のある方、緑内障のある方には実施できません。

治療後に脱力感、筋力低下、めまい、視力低下といった副作用が現れることがあるので、自動車の運転など機械を操作する際には注意して下さい。

注射部位に斑状出血が見られることがあります。通常は数日間で回復します。

他の医療施設でボツリヌストキシンの投与を受けている場合には、治療対象疾患および投与日、投与量を必ず申し出て下さい。





私は上記内容を理解し、施術に同意します



 令和  年  月  日



○ 本人(18歳未満の場合は法定代理人欄の両方に署名が必要です)

  氏名            (続柄   )



○ 法定代理人(親権者・後見人・保護義務者)あるいは保証人

  氏名            (続柄  )

  連絡先(携帯電話など)

・額(上 / 中)(税込)

韓国製 5,940円

・額(全体)(税込)

韓国製 11,880円

・眉間/鼻根/鼻翼(小鼻縮小) (税込)

韓国製 5,940円

・目尻/目の下/垂れ目/目頭 (税込)

韓国製 5,940円

・ガミースマイル/口角下制筋/あご/人中短縮 (税込)

韓国製 5,940円

・エラ(通常量)(税込)

韓国製 23,760円

・エラ(2倍量)(税込)

韓国製 43,560円

・小顔セット(エラ+耳下腺)(税込)

韓国製 43,560円

・首のしわ (税込)

韓国製 17,820円

・肩こり (税込)

韓国製 17,820円

・ふくらはぎ(内側 / 外側)(税込)

韓国製 17,820円

・多汗症 ワキ(通常量)(税込)

韓国製 17,820円

・多汗症 ワキ(2倍量)(税込)

韓国製 33,660円

・多汗症 背中下 / 背中上 (税込)

韓国製 29,700円

・花粉症

韓国製 5,940円

・スキンボトックス (税込)

韓国製 29,700円

アラガン社製ボトックス50単位 (税込) 注射部位は医師とご相談ください

アラガン社製50単位 33,000円

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