本記事では、ワキガ(腋臭症)の手術を検討している方に向けて、手術の種類・費用・保険適用の条件を解説します。
ワキガは日常生活や対人関係の中で気になりやすい症状のひとつです。市販のケアを試しても改善を感じられず、手術という選択肢を検討し始める方も少なくありません。
この記事の要約
- 保険適用となる手術の種類と条件
- 手術にかかる費用の目安
- 診察から術後までの流れ
ご自身の症状が保険適用の対象になるかどうかは、実際の診察でなければ判断できません。気になる方は、まず大阪・天六で保険適用のワキガ手術に対応するかもがわクリニックの専門医への相談をおすすめします。
本記事は、形成外科専門医であるかもがわクリニック院長・鈴木義久が監修しています。豊富な臨床経験をもとに、正確な情報をお届けします。
ワキガ手術とは|保険診療と自由診療の違い

ワキガ(腋臭症)の治療には、健康保険が適用される診療と、保険が適用されない自由診療があります。同じ「ワキガの治療」であっても、治療法によって保険の扱いが異なるため、事前に違いを理解しておくことが大切です。
ワキガ(腋臭症)の原因とアポクリン汗腺
ワキガの主な原因は、腋窩(わきの下)に存在するアポクリン汗腺から分泌される汗です。アポクリン汗腺から出る汗は、皮膚表面の常在菌によって分解される過程でにおいを発生させます。アポクリン汗腺の数や活動量には個人差があり、これがワキガの症状の強さに関係すると考えられています。
保険適用となるケースとは
ワキガの治療のうち、健康保険の適用対象となるのは、医師によって腋臭症と診断され、一定の条件を満たす手術に限られます。保険適用の可否は自己判断できるものではなく、診察を受けたうえで医師が判断します。詳しい条件については後述します。
ワキガ手術の術式(皮弁法)について
保険適用の対象となるワキガ手術の代表的な術式が「皮弁法」です。腋窩を数センチ切開し、皮膚を裏返してアポクリン汗腺・エクリン汗腺を医師が直接目で確認しながら除去します。汗腺を直視下で処理するため、他の術式と比べて取り残しが少ない点が特徴とされています。
一方で、切開を伴う手術であるため、術後の腫れや内出血、傷跡が生じる可能性があります。ダウンタイムや傷跡の経過には個人差があり、詳細は後述のリスク・副作用の項目で説明します。
保険適用の条件

ワキガ手術が健康保険の適用対象となるには、医師によって腋臭症と診断されることが前提となります。一般的には、においの程度が日常生活や周囲との関係に支障をきたすと医師が判断した場合に、保険適用の対象として検討されます。
軽度のワキガや、においを気にしていても医学的な診断基準に該当しない場合は、保険適用外となることがあります。保険適用の可否はご自身で判断できるものではないため、まずは診察を受け、医師の診断を踏まえて確認することが必要です。
ワキガ手術の費用(保険診療)

保険適用となる皮弁法の場合、手術自体の自己負担額は3割負担で片側あたり約2万円、両側で約4万円程度が目安です。実際の金額は、診療報酬点数表に基づいて算定され、医療機関や個々の診断内容によって変動する場合があります。
なお、費用は手術代以外に、術前の血液検査代や、手術時に使用する薬剤代なども別途かかります。トータルの費用については、診察時に詳細をご確認いただくことをおすすめします。
当院ではワキガ(腋臭症)に対する自由診療の手術は行っておらず、保険適用となる手術のみをご提供しています。
手術の流れ|診察から術後まで

カウンセリング・診察
まずは診察を受け、症状の程度や保険適用の可否について医師の診断を受けます。手術内容や費用についての説明もこの段階で行われます。
手術当日
局所麻酔を行ったうえで、腋窩を切開し、アポクリン汗腺・エクリン汗腺を除去します。手術時間は個人差がありますが、日帰りで受けられることが一般的です。
術後のケアと経過
術後は腫れや内出血が生じる場合があり、経過観察のための通院が必要になります。日常生活への復帰時期には個人差があるため、術後の過ごし方については医師の指示に従うことが大切です。
手術のリスク・副作用

皮弁法は皮膚を切開して汗腺を除去する手術のため、術後に腫れ・内出血・傷跡が生じる可能性があります。また、まれに縫合部の血流障害や創部の治癒不良が起こる場合もあります。
術後5日から1週間程度は、脇の動きが制限されます。傷跡の程度やダウンタイムの長さには個人差があり、必ずしもすべての方に同じ経過が当てはまるわけではありません。気になる症状が出た場合は、早めに担当医へ相談することが大切です。
かもがわクリニック院長 鈴木義久(形成外科専門医)
当院の治療方針|保険適用の手術のみをご提供

当院では、ワキガ(腋臭症)に対する治療として、健康保険が適用される手術のみをご提供しています。ミラドライなどの自由診療による手術は行っておりません。
なお、ボトックス注射は当院でも実施しておりますが、これは多汗症の治療としてご提供するものです。詳しくはよくある質問でご説明します。
かもがわクリニック院長 鈴木義久(形成外科専門医)
よくある質問(FAQ)

Q1. ワキガ手術は誰でも保険適用になりますか?
医師による腋臭症の診断が必要です。においの程度が日常生活に支障をきたすと判断された場合に保険適用の対象として検討されます。軽度の場合は対象外となることがあります。
Q2. 手術の傷跡は残りますか?
皮膚を切開する手術のため、脇のシワにそった傷跡が残ります。
Q3. 手術当日から日常生活に戻れますか?
当院では日帰りでの手術のみをご提供しています。ただし、術後5日から1週間程度は脇の動きが制限されるため、日常生活への復帰時期には個人差があります。医師の指示に従ってください。
Q4. 未成年でも手術は受けられますか?
年齢のみで一律に判断されるものではなく、症状の程度や医師の診断によって異なります。詳しくは診察でご相談ください。
Q5. ボトックス注射でワキガは治りますか?
ボトックス注射は多汗症の治療法であり、ワキガ(腋臭症)そのものへの効果は医学的に確立されていません。当院ではボトックス注射も行っておりますが、多汗症治療としてご提供するものです。
まとめ

ワキガ手術は、医師による診断のもと一定の条件を満たすことで、保険適用となる場合があります。当院では、健康保険が適用される手術のみをご提供しており、費用は手術代のほか、術前の血液検査代や薬剤代がかかります。術後5日から1週間程度は脇の動きが制限されますが、日帰りで受けていただける手術です。
ご自身の症状が保険適用の対象になるかどうかは、診察でなければ判断できません。ワキガでお悩みの方は、まずは専門医にご相談ください。
