LINE予約
アクセス

わきが・腋臭症

ワキガは何科を受診する?病院に行くタイミングと診療の流れ

本記事では、ワキガ(腋臭症)で何科を受診すべきか迷う方に向けて、受診先の選び方と診療の流れを解説します。

ワキガは市販のケアだけでは改善しにくいことがあり、皮膚科・形成外科・美容外科のどこに相談すべきか迷う方も少なくありません。受診のタイミングも判断しづらいポイントです。

この記事の要約

  • ワキガは何科を受診すべきか(皮膚科・形成外科・美容外科の違い)
  • 受診の目安となるセルフチェック
  • 初診から診療完了までの流れ

気になる症状がある方は、一人で抱え込まず、大阪・天六でワキガ(腋臭症)の診療に対応するかもがわクリニックへご相談ください。

本記事は、形成外科専門医であるかもがわクリニック院長・鈴木義久が監修しています。

ワキガ(腋臭症)とはどのような状態か

アポクリン汗腺の汗が皮膚の常在菌に分解され、特有のにおいが生じる仕組みを示した図です。

ワキガは医学的に「腋臭症」と呼ばれ、脇の下にあるアポクリン汗腺から分泌される汗が、皮膚の常在菌によって分解されることで、特有のにおいが生じる状態を指します。

アポクリン汗腺は思春期以降に働きが活発になる汗腺で、その大きさや数には個人差があります。汗の分泌量が多い方ほど、においを強く感じやすい傾向があるとされています。

「自分の脇のにおいが気になる」「衣類の脇部分が黄色っぽくなる」といった変化に気づいて、受診を検討される方が多くいらっしゃいます。ただし、こうした特徴に当てはまるかどうかだけで自己判断するのは難しく、実際にワキガ(腋臭症)に該当するかどうかは、医師による問診や診察を通じて総合的に判断されます。

次の章では、こうした症状が気になったときに、どの診療科を受診すればよいかを解説します。

ワキガは何科を受診すればいい?皮膚科・形成外科・美容外科の違い

皮膚科・形成外科・美容外科それぞれが扱う範囲の違いを整理した図です。

ワキガ(腋臭症)の相談先としては、主に「皮膚科」「形成外科」「美容外科」の3つが挙げられます。それぞれ扱う範囲が異なるため、違いを知っておくと受診先を選びやすくなります。

皮膚科でできること

皮膚科は、皮膚に関する疾患全般を扱う診療科です。ワキガについても診断や問診を行い、症状の程度に応じて外用薬による治療などの相談が可能です。

形成外科でできること

形成外科は、手術によって皮膚や皮下組織の機能・外見を整える診療科です。ワキガの原因となるアポクリン汗腺そのものにアプローチする手術的な治療は、主に形成外科で行われます。保険適用となる手術も、形成外科で扱われることが一般的です。

当院にも、皮膚科で相談された後に「根本的な治療を検討したい」という理由で来院される方が一定数いらっしゃいます。症状の見立てだけでなく、手術という選択肢まで含めてご相談いただけるのが、形成外科ならではの強みです。

美容外科・美容皮膚科との違い

美容外科・美容皮膚科は、自由診療を中心に扱う診療科です。ワキガに関連する自由診療のメニューを扱っているクリニックもありますが、保険診療を行っているかどうかは施設によって異なるため、受診前に確認しておくと安心です。

病院に行くべきタイミング・受診の目安

制汗剤で変化を感じにくいなど、受診の目安となるセルフチェック項目をまとめた図です。

ワキガ(腋臭症)は、症状の程度や感じ方に個人差があるため、「どのタイミングで受診すればよいか」を迷う方が少なくありません。以下のような状態が続く場合は、一度医療機関に相談することをおすすめします。

  • 制汗剤やデオドラント剤を使っても、においの変化を感じにくい
  • 脇のにおいが気になり、人との距離や服装を意識してしまう
  • 衣類の脇部分が黄色っぽく変色することがある

セルフチェックリスト

受診を迷っている方は、以下の項目もあわせて確認してみてください。当てはまる項目が多いほど、ワキガ(腋臭症)の可能性について医師に相談する目安になります。

  • 耳垢が湿っている、またはやわらかい
  • 脇の下の汗の量が多いと感じる
  • 衣類の脇部分に黄色いシミができやすい
  • 家族(両親・兄弟姉妹)に同様の症状がある方がいる

なお、これらはあくまで目安であり、実際にワキガ(腋臭症)に該当するかどうかは、医師による問診・診察を通じて判断されます。気になる項目が複数ある場合は、自己判断だけで済ませず、早めに相談されることをおすすめします。

なお、手術を受ける時期(年齢や季節など)でお悩みの方は、治療法についてまとめた別記事もあわせてご参照ください。

受診前に準備しておきたいこと

保険証・症状の経過メモ・家族歴など、受診前に準備しておきたいものを整理した図です。

スムーズに相談を進めるために、受診前に以下の点を確認・準備しておくと安心です。

  • 保険証:手術による治療をご希望の場合、保険診療となることがあるため、保険証をお持ちください。
  • 症状の経過メモ:においが気になり始めた時期や、症状の変化などを簡単にメモしておくと、問診の際に伝えやすくなります。
  • 家族歴の把握:ご家族に同様の症状がある方がいる場合は、あわせて伝えていただくと診察の参考になります。

なお、初診時にすべてを準備できていなくても診察は可能です。気になる点があれば、来院時に医師へご相談ください。

初診からの診療の流れ|カウンセリング〜検査〜手術〜アフターケア

カウンセリングから手術、術後の通院までの診療の流れを4つのステップで示した図です。

実際に受診してから治療を終えるまでの流れを、当院の例でご紹介します。

カウンセリング・問診

においに関するお悩みは、人に話しにくいと感じる方も多いテーマです。当院では、患者様が話しやすいよう、症状を丁寧にお伺いしながら問診を進めるよう心がけています。発症した時期、ご家族に同様の症状がある方がいるか、周囲からにおいを指摘されたことがあるかなど、具体的な内容を確認しながら、医師が症状を評価します。

手術方法のご説明

問診の結果、手術による治療を検討される場合は、当院で行っている「皮弁法」について、方法・所要時間・術後の注意点などをご説明します。皮弁法は局所麻酔で行い、手術時間は1〜1.5時間程度です。

手術当日の流れ

手術は日帰りで行っています。局所麻酔をした上で、アポクリン汗腺を取り除く処置を行います。手術後は、術部を保護するための固定処置を行った上でご帰宅いただきます。

術後のアフターケア・通院

皮弁法は術後に血腫(内出血のかたまり)ができやすいことが知られており、これを防ぐために、術後5日〜1週間程度は腕・肩の動きを制限していただきます。術後の経過は、通院にて確認します。

受診・治療にかかる費用の目安

手術費用や術前の血液検査費など、治療にかかる費用の内訳を整理した図です。

当院で行っているワキガ(腋臭症)の手術(皮弁法)は、保険適用での治療となります。自由診療のメニューはご用意しておりません。

自己負担額は、加入している健康保険の負担割合(1〜3割)によって異なります。また、手術費用のほかに、術前の血液検査費、手術で使用する医薬品費用などが別途かかります。具体的な金額については、受診時に医師・スタッフへご確認ください。

『ワキガの手術は保険が適用されるとはいえ、費用面でご不安を感じる方は少なくありません。当院で行っている皮弁法は、長年行われてきた実績のある方法で、保険診療の範囲内で受けていただける治療です。手術費用のほかに、術前の血液検査費や使用するお薬の費用がかかります。ご質問いただければ、受診の際に内訳も含めて丁寧にご説明いたします。』
かもがわクリニック院長 鈴木義久(形成外科専門医)

よくある質問(FAQ)

受診の判断や必要な持ち物など、ワキガの受診に関するよくある質問をまとめた図です。

Q1. ワキガかどうか自分では判断がつきません。それでも受診していいですか?

はい、ご相談いただけます。ご自身での判断が難しい症状であっても、問診・診察を通じて医師が総合的に評価しますので、気になる方はお気軽にご相談ください。

Q2. 何科を受診すればいいか迷ったときはどうすればいいですか?

皮膚科・形成外科のいずれでもご相談いただけますが、手術による治療を検討されている場合は、形成外科での相談がスムーズです。

Q3. 初診では保険証以外に何か必要なものはありますか?

必須ではありませんが、症状が気になり始めた時期のメモや、ご家族の症状の有無を整理しておくと、問診がスムーズに進みます。

Q4. 皮膚科と形成外科、どちらを受診すればいいですか?

症状の評価自体はどちらでも可能ですが、手術によって根本的な治療を希望される場合は、形成外科での相談をおすすめします。

Q5. 診療にはどのくらい時間がかかりますか?何回くらい通院が必要ですか?

初診はカウンセリング・問診が中心となります。手術を行う場合は、術後の経過観察のための通院が必要です。通院回数は症状や経過により異なるため、詳しくは診察時にご確認ください。

まとめ

相談先の選び方や受診時の準備など、記事の要点を整理した図です。

ワキガ(腋臭症)でお悩みの場合、皮膚科・形成外科・美容外科のいずれでも相談は可能ですが、手術による治療を検討されている場合は、形成外科での相談がスムーズです。

制汗剤などのセルフケアで変化を感じにくい場合や、においが気になって日常生活に影響が出ている場合は、一つの目安として受診を検討されるとよいでしょう。受診の際は、症状の経過や家族歴を整理しておくと、問診がスムーズに進みます。

治療を希望される場合、当院では保険適用の手術(皮弁法)による治療を行っています。手術の内容や費用の詳細、術後の経過については、診察時に医師から丁寧にご説明いたします。ワキガについて気になることがあれば、一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。

鈴木義久
この記事の執筆・監修者

院長 鈴木義久

かもがわクリニック院長。京都大学医学部卒業・医学博士。京都大学大学院医学研究科形成外科診療科長、滋賀医科大学形成外科学講座初代特任教授などを歴任。形成外科専門医として粉瘤・ワキガ治療を専門とし、保険適用での日帰り手術に対応。「患者さんの日常を取り戻すこと」を使命に、大阪・天六で地域医療に従事している。

関連記事

目次