脂肪注入、脂肪移植(健康保険外)
- 進行性顔面片側萎縮症(ロンバーグ病)
- 加齢により頬やこめかみ、眼のまわりがこけてきて、張りやツヤがなくなった
- 乳癌のシリコンによる乳房再建を受けたが、シリコン輪郭が浮き出していて気になる
当院では上記の症状の患者さんに対し、自家脂肪移植術・脂肪注入を行っています。自分の脂肪を移植する方法は長い歴史のある治療法で副作用の報告はありません。移植・注入された部位に完全に生着し自分の体の一部となります。
治療方法:
注射による局所麻酔で実施します。
大腿部などから針で脂肪を吸引します。
吸引した脂肪に混在している麻酔液や赤血球などを除去します。
あらかじめマーキングしておいた顔面の陥凹部に脂肪を注入し、形を整えます 。
当院はどちらかというとご年配の方の美容通院が多いのが特徴です。脂肪注入には年齢による制限は設けていません。しかし、ペースメーカー使用中の患者さん、抗凝固剤の休薬が困難な患者さん、ステロイド内服中の患者さんには、実施出来ない場合もあります。脂肪移植・脂肪注入は安全な方法です。実年齢より若々しいお肌を、少しでも長く、維持することを目指します。
当院の鈴木(KAKEN — 研究者をさがす | 鈴木 義久 (30243025) (nii.ac.jp) )(鈴木 義久 (Yoshihisa Suzuki) – マイポータル – researchmap )(【研究者データ】鈴木義久 | 日本の研究.com (research-er.jp) )は幹細胞の研究を1990年代後半から行ってきました。専門は神経幹細胞、間葉系幹細胞です。京都大学での研究成果をもとに、世界に先駆けて、幹細胞を移植する脊髄損傷患者治療を行いました。現在は、脊髄損傷多発国である東南アジアのベトナムダナン病院でも治療継続しています(ベトナムの若者を“脊髄損傷治療のスペシャリスト”が救う! 日本の医療が世界を救う!|日経スペシャル 未来世紀ジパング : テレビ東京 (tv-tokyo.co.jp) )。
移植する細胞の取り扱いは生着率に大きな影響を与えます。実験動物の神経幹細胞、間葉系幹細胞の分離を医学部の大学院生にやってもらっても細胞の生存率はかなり異なります。細い管を通したり、遠心機にかけたりすることは細胞に負荷をかける行為ですので、最小限にする必要があります。これまでの幹細胞研究の経験を反映させて治療を行います。
局所麻酔で行いますので、麻酔の注射時に少し痛みがあります。当院は医療安全上、全身麻酔は行っていません。 できるだけ活きた細胞を注入移植できるように細胞分離操作には細心の注意を払いますが、注入移植した細胞全部が生着することはありません。また、患者さんの状態によっても生着率が異なります。年令によっても、部位によっても異なります。一度に大量注入移植しても生着せず、しこりになってしまうこともあります。適切な注入量は医師の判断になります。 注入移植後およそ半年間は経過とともに細胞は減っていきます。半年経てば完全に体の一部となっていますので、それ以降は量が減ることはありません。 痛いですか
生着率はどれくらいですか
脂肪注入の効果はどれくらいの期間持続しますか